ギルバートは、アンが通う学校のクラスメイトだ。

アンが通い始めたときは、学校におらず、いとこの家を手伝うために学校を休み、村を離れていたようで、アンはギルバートの存在を知らなかった。

ギルバートが村に帰ってきたということが噂となり、ダイアナの口から、ギルバートのことを聞かされた。

「ギルバート!ってとってもハンサムなのよ!そして、女の子たちをからかうのよ!」とギルバートの態度をうれしそうにダイアナは語るのだ。ちょっと気があるようだ。

ギルバートは年上で、とてもかしこいらしい。

グリーンゲイブルズでの生活が始まって、学校に通うようになってから、これまでの勉強の遅れを取り戻そうと、必死に頑張ってきたアンにとって、ギルバートが学校にもどってきたことで、アンがクラスで一番になるのは難しいと言われたが、アンにとって、「望むところよ!!!」とライバル心がめきめきと芽生えた。

これからの、ギルバートとの関係性を物語るところだ。

案の定、ギルバートは、気を引こうとアンをからかったが、アンは空想に夢中で、ギルバートの行為に全く気づかなかった。

そこで事件は起こる。ギルバートが、アンが一番何よりも気にしている赤毛の髪の毛を引っ張って「にんじん!!にんじん!!」と、大声で叫んだのだ。

アンが空想の世界から引き戻されたのはいうまでもない。

アンの怒りは爆発し、石板をギルバートの頭にたたきつけて、石板を割ってしまうという事件を起こしてしまう。

ギルバートにとって、髪の毛を引っ張るという行為は日常茶飯事で、そこまで怒らせてしまうとは夢にも思っていなかった。

そこから、アンとギルバートの仲は、親しくなる以前に最悪の関係となったのだ。

ギルバートからの謝罪もなにもかも受け付けなくなり、アンいわく「一生、許さない!!!」と絶交の姿勢を貫かれる。

ただ、ここが不思議なのだが、ギルバートは、ここからずっと、アンを思い続けるのだ。

赤毛のアンが終了の頃には、仲直りをするシーンがあり、そこから続く小説では、ついに結婚するので、赤毛のアンの読み切りで終わらず、是非、続きの小説も読んでもらいたい。

そして、全く離れてしまったお互いの心が、どうやってつながっていくのかを読んでいくと、ストーリーのおもしろさ倍増である。